ペライチで新しく使用が可能になった画面追従型のブロック、「フローティングメニュー」
先週のブログでは、このブロックがどのようなニーズから生まれ、どんな業種・業態で使われているのかをお伝えしました。
ペライチでの基本的な使い方は、こちらのお知らせページをご覧ください。
今週はさらに、「追従する」「画面の上下で訴求」「スマホと相性が良い」など、このブロックならではの性質にフォーカスし、ペライチでマーケティングを担当しているの長富さんにこのブロックを効果的に活用する方法を紹介していただきます。
■「フローティングメニュー」からどんな効果が期待できるのか
いきなり片仮名で「フローティングメニュー」と言っても、イメージしにくいものですが、平素な言い方をすると「フローティングメニュー」はスクロールに追従してくるバナー/リンクです。
お問い合わせや資料請求を最終CVに設定している広告やLPで使われているのをよく見掛けます。
「鉄は熱いうちに打て」という言葉の通り、ユーザーがページを見ていて、その商品を「買いたい!」と思ったその瞬間に開くことができるCTAのリンク(=Call to Action = 行動喚起を促す導線のこと)がコンテンツ内にあったほうがページの効果は高まります。
マーケティングの、特にプロモーションや集客の観点で言えばフローティングメニューはページを閲覧中に「買おう」と思ったタイミングでそのLPのCVのレートを上げるための施策のひとつとして使えます。
■スマホからのアクションがシームレスに。新ブロックならではのメリット
▲PCとスマートフォンでの「フローティングメニュー」の表示状況のサンプル。
今回リリースされた、フローティングメニューのブロックは、スマートフォンで表示される場合、ページの上下でメニューが固定されることが特徴です。
従来のペライチのナビゲーションブロックには、画面上部にメニューを固定表示され、画面のスクロールに追従するのタイプのメニューは存在していました。
PCからサイトを閲覧されることを想定している場合は、それで十分にCTAリンクのクリックを促すことができるので、
スマホの場合、以前のペライチでは少し問題がありました。具体的には、従来のブロックを使用してページを作成した場合、これをスマホから見ると、表示が強制的にハンバーガーメニュー(*)になってしまいます。ユーザー側からすると、一度ハンバーガーメニューをタップしなくてはCTAリンクが見当たりませんし、そもそもハンバーガーメニューを開くという動作自体がちょっと余分です。
新しい「フローティングメニュー」を使えば、スマホからもシームレスにCTAまでたどり着けるという点がこのブロックを使う一番のメリットなのではないかと考えます。
※ハンバーガーメニュー
▲赤枠囲い部分がハンバーガーメニュー。タップすると折りたたまれていたメニューが展開される仕様。3本線がハンバーガーのように見えることから”ハンバーガーメニュー”と呼ばれます。
■2つのボタンにはそれぞれに違う動作を
「フローティングメニュー」のブロックの中に設計されているボタンはふたつあるので、それぞれ違う動作を促すようなCTAリンクを設定しましょう。
例えば、片方は電話でのお問い合わせ、もう片方はメール予約のリンクというような使い方ができるといいですね。
あるいは一方は予約、もう一方は、その一歩手前の相談や資料請求というように訴求の角度をずらしてリンクを設定するのもお薦めです。
■フローティングメニューと相性の良い業種・業態
フローティングバナーと相性が良いのは、やはり店舗ビジネスです。
例えば、ネットで目星を付けた居酒屋に予約するシーンをイメージしてみてください。
手段として電話での予約が好きか、ネット予約が好きかという個人的な好みのほか、日程にゆとりがあるか、急いでいるかというシチュエーションによって便利に感じるCTAリンクは変わってきます。
ふたつのボタンそれぞれに、違う行動を促すCTAリンクを設定すればCVが同じであっても、電話とネットの手法を網羅できるので、サイトを見て予約して店舗へ行く、というタイプのビジネスに向いています。
もしくは、ページ内のコンテンツに納得した時点でリンクを踏めるという追従型の性質を持っているので、いますぐの登録を促すようなサービスというよりも、まずは資料請求や電話でのお問い合わせを促すようなタイプの B to B 系のサービスとも相性が良いと思われます。
■フローティングメニューをページの中で生かすには
身も蓋もない言い方をしてしまえば、フローティングバナーもただのボタンで表示されたリンクです。使用する前提としてコンテンツ自体をきちんと充実させることが重要です。
欲しいと思ったタイミンングで、簡単に手が届きやすいようにすることに、このブロックを配置する意義があります。商品が良いものであり、「欲しい」と思わせるポイントしっかりと整理されていれば、「フローティングバナー」の効果は十分に活用できるはずです。ユーザーの購買意欲やモチベーションを高めるポイント、落とし所をページの中にしっかりと作っておきましょう。
そういった意味では、「フローティングメニュー」は結構、上級者向けのブロックです。
まずは、ページのコンテンツを見直して充実させることを意識してページを作成してみて下さい。
■終わりに
今週も、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
最後にフローティングメニューを生かす前提として語られた、「充実したコンテンツ」ですが、これほど抽象的で、それが自分で出来たら苦労はない、というような概念はないものですよね。
実際、ウェブ上のコンテンツを評価する基準は日々変わりますし、当然、ページによってはターゲットが違うものですから、定義が難しいのです。充実したページを目指すためのヒントをお知らせします。
自分にとっての「充実したページ」のイメージがよくわからない、手持ちのページをどう改善をすれば、さらにユーザーの行動を促せるのか悩む、という場合は、素敵な活用事例が集まる「ペライチ通信」を覗いてみたり、「ペラナビ」を使ってペライチサポーターの方に相談してみるのも良い手段です。
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