今週のペラログも、「15万ユーザー突破記念キャンペーン」についての話題です。
改めて、当キャンペーンの概要をお伝えすると、ペライチに新規会員登録された方に、有料のプラン「レギュラープラン」を30日間の無料でお試ししていただけます。
この開発によって、今までペライチにはなかった「無料お試し版」の体験をユーザーさんへお届けすることが可能になりました。
登録からいきなり有料で使える機能に触れることができる。その特性から、社内では「ガチでいきなり有料プラン」の略称、「がちいきゆう」という呼び名で親しまれています。
今回も、その開発に当たったエンジニア・デザイナーの皆さまへお集まりいただき、プロジェクト中のドラマをお話していただきました。
写真の右から、香月さん(ディレクター)、利根さん(サーバーサイドエンジニア)、藤田さん(デザイナー)、古川さん(サーバーサイド兼フロントエンドエンジニア)になります。
編集部
お集まりいただいてありがとうございます。
早速の切り込んだ質問にはなりますが、このプロジェクトにあたって、それぞれのパートではどのような苦労があったのでしょうか。
香月
そういった話であれば、特に利根さんにとってはペライチに入社していきなりアサインした初のプロジェクトでしたから、利根さんの苦労はひとしおではないかと思います。
利根
はい、そうでしたね(笑)
編集部
入社したてで大きなプロジェクト、大変ハードですね。
香月
そう。そもそもペライチの開発のスタイルに慣れながらですからアサインされたタスクを進めなくちゃいけないんです。
利根
やっぱり大変でしたね。
編集部
そんな状況下で、利根さんとしてはどういった事に気をつけてリリースまでに至ったのでしょうか。ペライチの開発スタイルにキャッチアップしやすかった、とか要因はありますか?
利根
香月さんとほとんどフェイストゥフェイスというか、本当に香月さんに付きっきりでやらせていただきました。席も、香月さんの隣に座って。
香月
まさに二人三脚でしたね。
利根
本当に香月さんのお力です。
編集部
今回の改修の工数や、変更の大きかった部分、規模感はどれくらいだったのでしょうか?
香月
大幅な変更は想定よりも入りました。特に、キャンペーンのリリースに伴う特典コードの変更の部分が大きかったです。思えば、それがまさに利根さんの担当でした。
編集部
ますます、利根さんの奮闘がしのばれますね。
ビジネス側の企画側が「やってみたい!」と描く施策が技術要件として依頼され、実際に手を付けるとなると、難航することが多かったんじゃないでしょうか。
利根さんとしてはどんな工夫でこのプロジェクトを乗り切られたのですか?
利根
わかる範囲は自分で努力しましたし、香月さんにキャッチアップもしていただきました。
持ち帰りで作業することもありましたが、皆さんのフォローあってリリースまで漕ぎ着けた感じですね。
編集部
利根さんは本当に努力の人なのですね。
話は変わって、藤田さん、デザイナーとしての観点でこのプロジェクトのお話を聞かせてください。
藤田
自分にとっては、全体の流れを考えることが今回の最優先のタスクでした。
キャンペーンページを作ったわけでもありませんし、
トップページに関してもデザイン的に、派手な見た目の変更などはありませんでしたが、
今回の仕様の変更はページの遷移の範囲の広いものだったので、予測が難しいなユーザーさんの流れを可能な限り想定しておいてわかりやすく導線を敷くこと、
すなわち、ユーザーさんが最初にページを開いて、どんな流れで新規登録へ進んでいくのか「見える化」するということに力を入れました。
編集部
ユーザーさんがページを目にしたときにどんな所感を持つだろうか、どんな体験になるだろうか、というUXの眼差しですね。
香月
ディレクターとして僕は、もちろん全体を見てはいるんですが特に、藤田さんはUX的観点で全体をよく俯瞰してくれているなと感じました。
というのも、藤田さんは画面遷移図のフローチャートなどもデザインで起こして、みんなで集まった時にそれを見ながら「ここ、もっとこうしたほうがいいんじゃない?」とリードするような動きをしてくれたのがすごく有り難くて。
藤田
打ち出し方がなかなか定まらないプロジェクトでしたが、なるべく本質を汲み取りながら、リリースまで推進できるように心掛けました。
今までにやったことのないような仕事になったので、大変勉強させてもらいました。
編集部
ありがとうございます。古川さんはいかがでしたか?
古川
自分は12月まで別のチームにいて、今年に入ってからこのプロジェクトにジョインしたのですが、
プロジェクト自体は昨年12月から始まったものだったので、スケジュールはすでに決まっていて、自分はスポット要員というか、助っ人要因のようなポジションでした。
自分はペライチに業務委託として来ていて、働けるのは週2回なので、スケジュール調整に最初は悩みましたが、
自分ができる事、例えば、サーバーサイドや、フロントのJavaScript側でできる事等はこちらでやっておいて、あとは自分がいない時にデザインをやってもらう、タスクの分担が結構うまくできるようになっていったのかな、と思います。
編集部
香月さんは、ディレクターとして、今回のチームをどうご覧になりましたか?
香月
そうですね。作業が、仕様の細かいところへ差し掛かると、「こういうケースの時はこうならなくてはならない」という最初の方に詰めきれていなかった部分が出てきてしまって。
それぞれのメンバーがその不備に結構途中で気付いてくれるんですよ。みなさんのお力には大変助けられました。
ただ、そう行った不測に発生したタスクの対応に当たらなくてはならない時に限って、
僕はコードのレビューや未着手のタスクの振り分けなどで、手が回らなかったりして…。
さっき古川さんが途中から入ったって話があったと思うんですが、
そういう時に、ペライチのエンジニアとしての経験が長い古川さんがフォローに回ってくれるわけです。
それが精神的に、すごく安心感があって。エンジニアとして精神的な支柱でした。
編集部
まさに古川さんは梁のような存在であったわけですね。
ここまでお一人ずつのお話をうかがって、言わば役者が揃う形となったわけですが、中でも特筆すべきドラマのようなエピソードはありましたか?
利根
あります!香月さんが神に見えた時がありました。
香月
この話ちゃんと、オチがありますから(笑)
利根
いくつか、コードのレビューをしてもらっている中で、ちょっと要件が漏れていたところがあって、そこを直さなきゃいけなくなったんです。
香月さんに聞いたら、「 if文直せばできますよ」って言われた。
自分は内心、if文どころか中身を全部組み替えなきゃとても無理だって思ったんですね、でもそれを書いているうちに、本当にif文の修正一つでできるわ!すごい先見の明だ!香月さん神だわ!!と思って自信を持って仕上げるでしょう?
後から香月さんにレビューしてもらったら、当の香月さんが「利根さんコレなんですか?」って言うので拍子抜けしました(笑)
一同(笑)
編集部
それは面白い話をいただきました(笑)
一方で、藤田さんはこのチーム以外の方とも、このキャンペーンを話題にしてコミュニケーションをよく取っていらっしゃった印象です。
藤田
確かに、自分は積極的にアドバイスをもらいに行ったりしていましたね。結構、いろんな視点が大事だと思ったので。話を聞けば、経験の長いメンバーの方が、ハッと気付かさせられるような意見をお持ちだったりするんです。
編集部
なるほど、大切なことですね。
藤田
例えば、デザインチームのメンバーに話を持っていくと、ユーザーさんの気持ちに与える印象などを、自分だけでは考慮しきれなかった「ユーザーに与える印象」についての視点が与えられたりしました。
このキャンペーンは特性として、新規登録したら勝手に有料プランになる。
裏を返せば、ユーザーさん側には初手としてプランの選択の余地がないので、抵抗を感じる人もいるかもしれない。そんな観点です。
そこから、いかにすればユーザーさんにストレスなく、気持ち良くこのキャンペーンを受け取っていただけるかということにかなり配慮しました。
編集部
確かに、藤田さんは「柔らかい表現」に気を配って、チャットの個人のチャンネルにメモ書きされたりしていましたね。
最後に、お一人ずつ、今後やってみたいこと、こうして行きたいこと、技術的、機能的な側面、働き方についてなど、テーマは自由に今後の方針について、一言ずついただけますか?
古川
技術的なところでいうと、編集画面のコードがBackbone.js で構成されていて、中身が混雑としているので、もう少しモダンなライブラリを使って、開発しやすい環境の構築をしてみたいな、という思いがあります。グロースハック的な観点からも同じように思いますね。
藤田
最近特に社内の空気として、施策を出す人、企画を考える人が増えてきて、プロダクトの構想が広がって行っている印象ですので、デザイナーとしてそれをしっかりと120%実現できるように頑張って行きたいですね。
利根
特典コード周りはお客様の訴求力の高い機能だな、と今回特に感じたので、さらに特典コード周りの改善をしたいですね。例えば、年一回使えるようにできたらな、とか。
今のままだと一回しか使えないのが勿体なく感じます。
香月
今回のプロジェクトはスピード感を持ってやっているもので、ユーザーさんに、いかに最適に早く届けるかを意識しました。
僕の中のテーマとして、CTOに就任した今年から言っているのは、「働くメンバーが誇りを持てる開発チーム」にしたいというものがあります。
色々あるんですが、例えば、エンジニアであれば「イケてる技術を使っていて、ペライチで働いていること自体がアイデンティティーなんだ」という状態にしたい。
その中で、大きな要素としては
プロダクト作りにに強いペライチの開発チームになることがテーマで、
ユーザーさんに最速で最大の価値を届けることこそが努めるべきポイントとなります。
そこの開発プロセスを今後標準化できたらいいかなと思います。
具体的には、藤田さんが動いてくれた、ユーザーさんにどう寄り添うかというUXの観点もそうだし、チームで、いかに効率的な開発ができるかというのにもかかっていると思っています。
「プロダクトに強い開発チーム」への改善の余地はもっとあると思うので、より強い開発チームを今後も目指していきます。
(おしまい)
■最後に…
いかがでしたか?
今回も、プロジェクト開発秘話、プロダクトを生み出すペライチの心臓部分のお話でした。
まだ世の中にない、価値あるものを作る。このときに、「最速かつ最適」という一見、両立しづらい2項を目標として設定するペライチの開発チーム。
リリース前後の変化として目に付く、サービスに反映された小さな気遣いや、しのばれる苦労とに、語られた現場の声が重なります。
香月さんが目指す、「誇りを持てる開発チーム」については、こちらの記事に綴られていますので、併せてご覧いただければ、テックカンパニーとしてのペライチの姿をより味わい深く読み取っていただけるはずです。
次回のペラログは、ペラログでは今後も新サービスについての話題もお届けしてまいります。ハイスピードに成長するペライチに、今後もご注目ください。