こんにちは!ペライチ代表の橋田です。
ペライチでは決済機能を昨年11月にリリースしたのですが、その開発で色々あったので、そういったお話を座談会形式でお話していきたいと思います!
結構ボリュームありますので、何回かに分けてお話して行きたいと思います。
登場人物
橋田(はっしー 写真右):代表。今回のモデレータ。
香月(かっきー 写真左):プロダクトマネージャー兼エンジニア。
小川(写真中央):デザイナー。
橋田:
それでは、決済チームの決済プロジェクトの座談会を始めたいと思います。よろしくお願いします。
一同
よろしくお願いします。
橋田:
今、登場人物としましては、私、代表の橋田とエンジニアリーダーの香月とデザイナーの小川さんがいるんですけど、この3人に加えて他にもまだメンバーがいたと思うんですよね。なので先に、どういうプロジェクトでどういうメンバーでどういう目的で決済プロジェクトって始めたんだっけというところから。かっきー(香月)に説明してもらおうかな。
香月:
決済プロジェクトは、ペライチの掲げる「”つくれる”のその先へ」っていうビジョンを掲げていて、ユーザーさんがページを作れるだけじゃなくて、その先にページを通して、事業や自分のビジネスが上手くいったりとか目的を達成してもらう、課題を解決してもらうっていうことを考えています。ペライチ決済では、その「”つくれる”」の部分ではなく「”つくれる”のその先へ」の「その先へ」の部分の1つとして、ユーザさんが自分のページで物を売れるようにしたいですというニーズに応えるためのプロジェクトです。
橋田:
良いですね。なんか、壮大ですね!
香月:
きっかけとしては、ウチの山下(取締役・ビジネスサイド担当)がネット通販業界や決済業界のプロフェッショナル2人とペライチを通して決済ができるようになったらこういう未来があるよねというような話が出たらしくてその2人を巻き込み最優先でやろうと言い出しました。
開発陣としても事業インパクトが大きいと判断して優先順位を高めて2ヶ月で整えました。
橋田:
なるほどね。
香月:
で、経営陣にその話が来たときに、それで良いんじゃないのっていう話になって、一気に進めましょうということになって立ち上がりました。そこからはもう、ペライチの他のプロジェクトの優先度を全部下げて、決済プロジェクトを優先度をマックスにして走り出したんですが、最初は少人数で、僕香月がPMで、デザイナーの小川さん、あとはサーバーサイドエンジニア1名、UIデザイナーの1名の4人で走り出しました。
橋田:
なるほど。ベンチャーの意思決定の話っていうのが結構色んな人に聞かれるんですけど、例えば、今のざっくりとしたプロジェクトの目標とかタイミングっていうのがあって、その上で、決めて直ぐ作るみたいな感じだったと思うけど、そこに至った経営陣の意思決定ってどういうのがあったんだっけ?
香月:
経営陣の意思決定としては、次の資金調達に向けて、ARPU(一人あたりの売上単価)を上げる次の一手を求めていたときに、ある程度確実性が高くて、数字も上がりそうだなっていうプロジェクトとして決済プロジェクトが最適だなという判断でこれをすすめることに至りました。
橋田:
経営陣で、意思決定するときに気にしてる大事なポイントってあります?
香月:
事業に与えるインパクトとそれを実現するためにかかるリソースっていうのの兼ね合いで決めてます。なので、インパクトが大きければ大きいほど良いんですけど、大きいほど工数がかかりがちなので、なるべく最小の工数で事業インパクトが大きいものを起こせる機能を新しいプロジェクトとして進めるようにしています。
橋田:
なるほど。今回6月とかに意思決定して、7月ぐらいから直ぐスタートして、8月までに作りきるみたいな最初のスケジュールだったと思うんだけど、それってすごくベンチャーっぽいなと思っていて、その決定ができたのって何でだろうかとか。結論から言うと、普通だったらあんまりそういう決定できないと思うんですよ。既存で動いているものもあるし、それをゴリっと変えて、チームをいきなり作って走らせるって、普通難しいなって思うんですけど。そこってどう?
香月:
少人数だからじゃないですかね。
橋田:
例えば、プレーヤーの立場に立つと、今やってるものを止めてとか、せっかくやってたのに遅らせて、お前明日からこれやれみたいに言われたら、絶対に反発が起きると思うんですけど。それってウチの会社だったら何で今できるんですかね?
香月:
それで言うと、経営陣と現場のメンバーの距離が近いからですね。
橋田:
小川さん、ぶっちゃけどう思います?普通だったら、小川さんもフル稼働してるじゃないですか。その中で、やっぱりこう決めたから明日からこうするわみたいな言われたときに、ちょっとモヤっとしないですか?
小川:
単なる思い付きとか経営陣がちょっとやってみたいとか、そこに理由がなければ、それは何でってことにはなります。でもさっきの話の通り、何で今それをやるかが明確になっているので、それを考えたときにやっぱり自分たちはサービスを良くしたりとかユーザを増やしたいっていう気持ちがあるので、全然納得して進められましたね。
橋田:
納得感ですよね。結局。
小川:
そうですね。
橋田:
チームとしてこれが大事だよっていうことが同じ、というかすり合わせができているかどうかなので。デザイナーとしてこれが大事だとかエンジニアとしてこれが大事だとかビジネスサイドとしてこれが大事みたいなのがあると思うんですけど、そこのお互いのすり合わせが短時間でも、もしくはずっと築いてきた関係値の中で、もしくはチームの雰囲気としてそれができているのであれば、お互い納得感あって進められるっていう感じなのかな。で、大きい組織になればなる程、それがやり辛くなってくるよねみたいな話なのかなと思うんだけど。
小川:
距離が近いんで、そういったバックグラウンドが共有できているので、やるべきことが明確になりますね。
橋田:
了解です。もう1個テーマとしては、スケジュール短いじゃないですか。で、色々やりたいと思うんだけど、僕の記憶では、例えば最低限のものを最速で作って出すみたいな感じのコンセプトで進めて、残りはあとでやろうみたいな感じだと思うんですけど、そこら辺についてちょっと、どういうふうにそれを決めていったかとか話してもらえますか。
香月:
別のプロジェクトとしてEC系の会社さんと組んで新しいプランを出すというものが走っていたのですが、広報インパクト的にリリースのタイミングを併せた方が良いよねという話になりました。で、問題があって、そのリリース日っていうのが2ヶ月後ですと。その2ヶ月しかないなかで、いかに作っていくかというところを考えてやらなきゃいけなかったんですけど。先にケツがほぼ決まってたって話だよね。それで工夫したところで言うと、最初、スピード感をもたせたかったので、全部、僕(香月)のほうで、そのプロジェクトが決まってから、要件定義、設計、データベースのテーブル設計、全ての仕様みたいなところを全部がーっと詰めて。
橋田:
それ、どのぐらい時間かけてやった?何週間ぐらい?
香月:
それは、サーバーサイドエンジニアと色々ディスカッションしながら進めて、1週間ぐらいですね。
橋田:
一週間か。大分詰めたよね。
香月:
結構、大きな、それだけでテーブル数が10数テーブル増えるぐらい。
橋田:
結構あるね。そうだよね。
香月:
はい。結構大掛かりなプロジェクトになってたので、それだけで結構時間かかりましたね。ただ、その中でもプロジェクトメンバーのエンジニアを巻き込んで初速を出す事をかなり意識しました。そこから実装に入ったときは、最初、僕とそのエンジニアと2人で二人三脚で始めていて、お互いにお互いのソースコードをレビューし合うみたいな感じで、ドンドン相手にこれレビューしてくださいっていうのを送り付けるみたいな感じで。
橋田:
送り付ける。怖いよ。
一同
(笑い)
香月:
スピード重視でプロトタイプみたいなのを作り上げていった感じです。
橋田:
期限が決まっている段階で、どれを作る、作らないみたいな判断って、どういう基準でやっていました?
香月:
どれを作る、作らないかの判断でいうと。
橋田:
判断基準は皆気になると思うんですよ。
香月:
とにかく、これは必要だよね、これはまだ必要ないよねみたいな。1番最初に出すにあたって最低限何が必要かっていうことをディスカッションして決めました。
橋田:
例えばどういうことですか?最低限必要な機能って。
香月:
最低限ショップオーナーの立場で、自分が作ったページで決済機能が出るっていったときに、どういう機能が必要なのかっていうテーマでディスカッションしたりとか。例えば購入できることは最低限必要だよねとか。例えば他の決済サービスでは商品登録時に画像も一緒に登録する仕様になってるものが多いですが、ペライチの場合画像はページ内に配置出来るので、商品画像登録は必要ないよねとか。
橋田:
そこが全然、他とは違うんだよね。
香月:
そうですね。そういう意味では、他のサービス、色々、いわゆる競合となるようなサービスを調べて、色んなところを参考にさせてもらったんですけど、ペライチはやっぱりペライチ独自の仕様というか。設計になっているので、それに合わせて最小で何を作るかっていうのを決めたって感じですか。
橋田:
ということはつまり、期限があって最小のものを作る。でも、色々やりたいことが出てくるから、それをフェーズ2、フェーズ3みたいにして、この次ではこれやりたいよねみたいなリストはあったりするよね。
香月:
そうですね。プロジェクト全員が見れるスプレッドシートがあるんですけど、そこに気になることリストみたいなのを作っておいて、気になることとか、次、こういう機能あったら良いんじゃないかみたいなのをどんどんそこに各々が入れていけるような感じにしましたね。で、それを定例の会議で整理するっていう運用をしていました。
続きはこちら!