サポーターサミット特集 Part 4 サポーターサミット開催後レポート サポーター編

f:id:peraichi:20190801123222j:plain


「見て、聞いて、共に考え、最初の一歩を踏み出す」をコンセプトとした地域活性化イベント、サポーターサミットが開催され、ひと月以上が経過しました。開催後の整理が進む中、最近ではサミットの様子をお伝えする動画コンテンツが制作されました。

動画はこちら

ペラログでも、この徳島で行われたサポーターサミットについて、地元の方・サポーター・ペライチのそれぞれの視点からレポートにしてお伝えしています。

開催後レポート2回目となる今回は、北海道代表サポーターでいらっしゃる小西 穣さんに、今回のサミットについてお話いただきました。

 

■小西穰さんのプロフィール

f:id:peraichi:20190801124050j:plain
47都道府県北海道代表サポーター
株式会社アグリ&コミュニティサポート総合研究所代表取締役。通称、AC総研は、「プロジェクト推進」や「営業改革」、「食と農、地域活性化」などに専門性を持つ非営利系シンクタンク(*)であり、小西さんは普段の業務を通して、「悩んでいる時間を、思考する時間へ。更には現実の一歩を踏み出す」ことを促す活動をしていらっしゃいます。

AC総研のHPはこちら

www.ac-soken.com

((*)非営利系シンクタンクとは、企業名シンクタンクとは一線を画し、株式会社としての事業を推進しつつ「政策、世間情勢、世論等が将来性のある方向へ進んでいるか」を行政機関や時の政権、各種企業へ政策提言できる能力を有し、社会全体の利益を考える存在です。)

 

そして、小西さんは、北海道でサミットが行われた際にホストを務められた方。
今回のインタビューでは、徳島でのサミットの話に留まらず、「サミット」というイベントの誕生秘話の部分まで、お話いただきました。

 

■インタビュー開始



ーー先日はサポーターサミットにご参加くださりありがとうございました。
ざっくりした質問からで恐縮なのですが、小西さんにとって今回の第4回サポーターサミットin徳島は、どんな会となったのでしょうか。


小西さん
そうですね。まずは、僕が知っているサミットについてのお話から始めますね。

僕が参加したサポーターサミットは、自分がホストとして体験した、第2回サポーターサミットin札幌・江別と、今回のサミットの2回です。

前回の岐阜県で開催されたサミットには参加できなかったのですが、北海道でのサミットから地方創生への思いがそのままに、テンションや熱量が回を増すごとに高まっていっているのを感じています。

毎回かなりプログラム違いますが、地方の特色やホストの思いが反映されていますよね。



ーーそうですね。開催地のサポーターさんに、「ホスト」として、企画、当地へお住まいの皆さんへの宣伝や誘致の役を務めて頂いているので回ごとに雰囲気が異なりますね。そういえば、この開催地のサポーターがホストを務める形式は、小西さんがホストを担当された札幌・江別の会から始まりましたよね。サポーターサミットというイベントの立ち上がり当初には、どんな思いがあったのでしょうか。


小西さん
素直には、ひとつの地域に集まることで、ペライチサポーター同士が集まる機会で何かいい刺激をお互い与え合うことができるんじゃないか、地方へ何かいい影響を与えることができるんじゃないか、という思いがあって、単に「漠然と地方(その回は北海道)に集まって何かこういうことをやりたい」というより、「地方創生をするなら、ペライチやサポーターの力できっと何か出来るはず、そのためにまずは思いつく事はやってみよう!」という実験的な感覚が大きかったです。

 

f:id:peraichi:20190801124326j:plain

第2回サポーターサミットで、ホストとしてサポーター一行を迎えた小西さん



ーー前例がない中、試行錯誤してくださり非常に良い回でした!
ちなみに今回の徳島サミットでは、「地元の方の話や課題を聞いて、解決のための一歩を踏み出すためのイベント」という形で今まで意思として潜在的にあった部分を言語化したのですが、改めて今回のサポーターサミットはどうでしたか。


小西さん
今回のサミットは、心から最高だったと思います。

例を挙げれば、課題解決の「アイデアを出す会」で、地元の方から挙げられた悩みは漠然としたものでした。

「うちの商品をもっと販売する手段としてこんなことを、やったほうがいいんだろうけど、まずは何したらいいかわかんなくて…」といったお悩みで、その手段が本当に必要なのか、本質的に進めたい事は何か憶測の域から出ず、曖昧な部分もありました。

こんな課題に対して、我々はワクワクしながらアイデアを出していました。モヤっとした相談をされた時に、どうお応えするかが、正にコンサルタントとしての技量を最大に発揮できる時です。

各テーブルと同様に、我々のテーブルも、あれもいいし、これもある!と、四方八方から、アイデアがあふれ出ました。これ自体が凄いシーンだと感じました。

 

 

f:id:peraichi:20190801125449j:plain
各テーブルの様子


ーーひとつの悩みに、多くのコンサルタントが一斉に相談に乗ることって、滅多にない、本当に贅沢な体験ですよね。

 

小西さん
それは、僕らにとっても同じことが言えて、コンサルタントは基本的にマンツーマンでお客様と接することの多い職業なので、仕事をする中で大勢が同じ場にいる機会って実は少ないんです。

同じ内容を言うにしても、女性的な共感の持てる言い方や、全国から集まってる故に親しみの持てる素敵な方言を交じえ親身になって語りかけ、相談者と同じ視点に立つようしながらコンサルする方もいらっしゃって、とても参考になりました。僕自身、他の方の仕事ぶりから勉強させていただくことが多々ありました。

そして、コンサルタント同士・サポーター同士が知恵を出し合いコラボした結果として、答えを導き出して行く過程が『ペライチサミットでしか有り得ない』とても独特なものだと思いました。

今後担当した相談者の方が、どんな軌道を描いて行くものか、長期的に寄り添って行きたいと思っています。



ーーこの「アイデアを出す会」、サポーターさんにとっては、同業者間の勉強会という性格も持ち合わせていたんですね。
そういえば、サミットを開くことのアイディアは小西さんから発信されたと聞いたことがあります。


小西さん
私が最初の発案者とは言えませんが、サミット初開催の少し前の時期に、ペライチ創業者の山下さんと北海道のイベントにご一緒した時、「地方創生の1つのアイデアとして、全国を行脚する学会を開こう!」ということで盛り上がりました。

地方に行く動機付けを作らなければ、地方に行く機会はないし、地方創生のために何かできないかという思いを持ちながらも、自分の住んでいる地域以外の「地方」を深く知る機会は限られている。

そんな現状に対して、「では、日本全国の様々な都市に住むサポーター同士でひとつの都市に集まって、学会をしましょう。」というアイデアが出たんです。

ただ、学会をゴールにすると、自分達の課題についてアイデアを出したり、持ってるものの知見を発表するという趣旨となります。そうすると、サポーター同士で集まるのは大都市でも良く、地域をそこに絞る意味がなく…
せっかく地方創生をテーマにするのだから、全国行脚する形で、訪れる都市に密着した形の学会を開催できればいいなと。

結果として、最初に雑談していた学会とは少し異なり、単なる勉強会を超えた、地方を元気にする、全国でも稀に見るユニークな『ペライチサミット』へと山下さんが創り上げてくれました。

開催地にとっては、人が沢山集まってお金を落とすことで勿論、経済的な恩恵が与えられ、そして、経済的な恩恵だけでなくノウハウやナレッジが残る。

サポーター側にとっては、モチベーションが高まるターニングポイントは、開催中だけでなく、むしろ開催後に残るという点が、普通の企業の研修会などとは少し違ったポイントですね。



ーーなるほど!そんな発案者の小西さん、最初にもお話していただきましたが、第2回のホストサポーターが初回の参加でしたよね。参加された回ではどんなことをされたんですか?


小西さん
ホストとして参加した札幌・江別のサミットで、許された時間は半日程度。特に僕が担当した江別の滞在期間は1時間程度だったので、大きなコンセプトとしては、せっかくだから短い時間で江別の良さを最大限に体感して欲しいと考えました。

北海道と言えば、豊かな大地を強みとした農産資源や小樽や札幌などの観光地で潤いのある都市のようにイメージされる方も多いかもしれませんが、人口自体は年々減っていますし、
”しょっぱい川”なんて呼ばれる津軽海峡に隔てられている分、他の都市へのアクセスが悪いこともあって、かなり閉鎖的な土地なんですね。

そんな背景を皆さんへ共有したあと、
江別で取れる野菜を味わっていただき、美味しい野菜を子供達や未来に残したいというメッセージを伝えました。

この時の日程は移動のバスの中の時間さえ惜しくて…そんな街で、社会的弱者をフォローする人や大学生などの当地の人たちにも加わって頂き、どんな思いで暮らし、次世代に向けてどんなビジョンを描くのか、というテーマでアイデアを出し合うワークも行いました。

 


ーーひとつのテーマに対して、サポーターが様々にアイデアを出し合うワークは今回の徳島や岐阜の回でも引き継がれているテイストですよね。特に、札幌・江別でのサミットは参加者の皆さんの満足度が高く、江別が大好きになったというお声も多く上がりましたし、実はその評判から参加率がこの回以降ぐっと上がったんですよ。


小西さん
ホストとしては、札幌・江別の会は、せっかくのチャンスでしたし、終わってみればもっと織り込んで生かしたかったという思いが強かったですが、参加者の皆さんへそう思っていただけたなら良かったです。

 

f:id:peraichi:20190801124505j:plain

第2回サポーターサミットin札幌・江別で小西さんが企画、運営をした地元の事業者さんとの交流の様子



ーー改めて、小西さんから引き継がれた部分、新しく特徴として出てきた部分、様々あったかと思いますが、今回のサミットに関して小西さんが、一番良かったと思われた場面はどの部分だったのでしょうか。


小西さん
意外性があった話からすれば、地域の皆さんとご一緒したドッジボール大会は良かったと思います。ベースは学会だと思っていたので、レクリエーション的な交流が思いのほか刺激的で良かったんです。

やはり、ホストに南部さんがいらっしゃったからこそ出来たことでしょうね。

ただ、我々として一番の見せ場は、やはり地域で暮らしていている方の市民活動やビジネスの課題ををどう解決できるか、をテーマにした「アイデアを出し合う会」のワークでした。

相談者の方が課題を最初に発表して、自分のスキルで力になれそうだとサポーター自身が判断した方へ寄り添いに行くという方式が良かったですね。

「アイデアを出す会」の時、地域の方からは、食や産業の魅力に加えて、マインドの純粋な部分を感じました。有名なものや資源が少なくても、地域で育つ子供や、お客さんのために、みんなで持ち寄って何かができないか、という思いであの場に集まった、純粋かつ情熱を持った方が多かったようです。そのような思いを徳島の皆さんから強く感じ、とても印象に残っています。



ーー「アイデアを出す会」では小西さんのテーブルが一番盛り上がりを見せていたのではないかという印象を受けましたが、どんな話題があったのですか?

 f:id:peraichi:20190801125914j:plain
「なかのファーム」さんの話を聞く小西さん(右)


小西さん
僕のテーブルでは、なると金時というサツマイモをお菓子にして販売している「なかのファーム」さんのご相談に乗りました。相談者の方の思いとして、「製品のよさが何らかの形で実証したり、表彰されたりしたい」ということがひとつの目標としてあったのですが、お話を聞き
本当にやりたいことを再定義するところから始めました。
普段、僕がコンサルを行う上で大切にしている軸は、

・ポリシー(どんな思いがあるのか)
・スキル(同業他社を意識した時に強みとなるのはどんな点か)
・ターゲット(客層や、自分はどんな人を幸せにしたいのか)

の3原則で、いつでも、それを定めた後に「優先的にやりたいことは何か」を明確化します。
これさえ定まれば、悩みがぼやんとしていても解決できると思っています。

今回も、私としてはこの3点の軸を立てながら、お悩みの相談に乗っていきました。

軸を再定義したあとは、同じテーブルにいた情報発信のプロフェッショナルのサポーターがSNSはもっとこうしたほうがいいよ、とか、ブランディングにはこういった進め方がある、ファン作りはこう、などと提案し、軸が定まった後の戦略をカバーしてくれました。

僕らがこの場でやったことは、スタート段階では、何をしているのか知らないし、ファンでもないヒトやモノだとしても、最初からファンになった気持ちで、その良さを引き出しながら、相談者側のどこを大事にして、なにをすべきか真剣に議論することです。

それができるのは、お客さんや地方の活性化に自分ごとのように情熱を持ち、「一緒に頑張ろうね」というスタンスを持てる「寄り添う」ことをモットーとするサポーターならではだと思います。



ーー「アイデアを出し合う会」は、「はじめまして。あなたのサービス、全力で応援するよ!」という姿勢でサポーターが取り組んでいている印象でした。


小西さん
実際、これってなかなかできないことです。僕は、サポーターさんならでは、という言葉を使いましたが、僕なりにこの、サポーターの「らしさ」の部分を説明してみます。

マズローの欲求の段階説をご存知でしょうか。

よく、ピラミッド型のグラフで説明される心理学の一説ですが、これになぞらえて説明するならば、僕は、サポーターとして活動している皆さんはこのグラフで最上位にあるとされる自己実現の域にに到達している人が多いと思うんです。

さらに、この上位の欲求にはこの地域社会や博愛への欲求があるとされています。ペライチ通して仕事の基盤やご自分の事業を持っていらっしゃるので、安定している方が多いのでしょうね。

僕は目の前にいる方を幸せにするために、自分に何ができるかを考えられることは、すごく特別なことだと考えます。そんな特別な人たちが集まっているから、ほぼ初対面の方ともすぐに通じ合えて、サミットが終わる頃には、皆さんとの別れがなんだか名残惜しくなるほどでした。

 


ーーとても分かります。サミット中もサポーターの皆さんは、気づいたら何か手伝ってくださっている方が多くて、スキルがあるのも凄いことですが、人としての魅力もそれに優って素晴らしいと感じました。
「こうやったらいいんじゃない?」と提案してくださるだけに留まらず、「こうやったほうがいいと思うから、私がやります!」と一緒に手を動かしてくださる方が本当に多くて…
合宿場で、朝ごはんに自らおにぎりを握ってくださった小西さんもその中の一人でしたね。ありがとうございました!今回のサミットでかなりファンが増えましたよね。 

f:id:peraichi:20190801124736j:plain

おにぎりの方が食べやすいだろうから、と小西さんの握ってくれたおにぎり


小西さん
皆さん喜んでくれて嬉しかったです。今回の合宿形式は楽しかったですね。僕も、熱量の高い皆さんと、ずっと食卓を囲んだり語っていたいなという思いでしたし、夜も寝るのがもったいなくて、皆さんとお話をしながら出来るだけ起きていました。こんな感覚は久しぶりのことでした。



ーー地元の方との交流はもちろんですが、サポーター同士の交流もサミットの醍醐味ですもんね。楽しんでいただけて嬉しいです。
サミットやサポーターについてお話していただきましたが最後に、サミットの今後の展望について、サポーターを代表してお話いただけますか?


小西さん
僕が繰り返して言いたいのは、サミットは、旅行としての性格を帯びた楽しい部分も要素としてある交流会ですが、それにも増して旅行や企業の研修からは得難い体験の数々、大袈裟ではなく「自分の人生や仕事で糧になるものを体感できる」イベントだということです。

サミットの第一の形である、サポーター同士が会う事でのシナジーやコラボで発生する熱も毎回刺激を感じると共に、それだけではない、全く新しい形の交流の機会や発信の機会を通して、現地の人にも、サポーターにも、人生の記憶の残るようなギフトが参加者それぞれに発生します。

ペライチには、こんな会を開催してくれてありがとうという思いがあります。しかし、ホストであっても参加者であっても、受動的に参加しているという感はありません。
イベント主催はペライチですが、本当に仲間として一緒に創り上げている感覚です。

必ず続ける価値のあるものだと思うから、僕らも手伝うから、一緒にやるから、ずっと続けていこう!という思いでいます。

次回以降の開催も、ぜひ、多くの方へご協力を!と、この場を借りて言いたいですね。



ーーサポーターの皆さんや地元の皆さんと一緒に作られているサミットだと感じていますがサポーターである小西さんからその様に言っていただけとても嬉しいです。
本日は、ありがとうございました。またぜひ、次回のサミットもご一緒できれば嬉しいです。


■あとがき
いかがでしたでしょうか。

前回のブログとの内容とリンクする部分もありましたので、より奥行き深く「サポーターサミットin徳島」の様子を知っていただくことができたら幸いです。

より詳しいサミットについて、サポーターの実態については、過去の記事も合わせてご参照下さい。
ここでは他に、サポーターさんにフォーカスしたコンテンツも、ご紹介させていただきます。

まだまだ、このブログでご紹介しているサポーターさんの数は少ないのですが、どなたも「一緒に頑張ろう!」と自分のスキルを持って、相談者に真剣に向き合う方々ばかりです。

今後も、ペラログではサポーターさんの実態をお伝えし、その魅力に触れることができるようなコンテンツを更新していきます。

 

 

■サポーターサミットについて
サポーターサミット特集Part1
”「つくれる」のその先”の文脈を真剣に考えた

blog.peraichi.com

サポーターサミット特集 Part 2
リアルイベントの醍醐味と、地方自治体にこだわる理由

blog.peraichi.com

 

サポーターサミット特集 Part 3
サミット参加者レポート 地元の方編

blog.peraichi.com

entry/20190725 

■サポーターについて
代表サポーターが語るペライチサポーターの実態と、サービスへの思い

blog.peraichi.com

第2回 代表サポーターが語るペライチ 安達恵利子さん

blog.peraichi.com